2011年7月22日金曜日

7/16 言葉でつながる

 演劇時評がだいぶ遅れてしまった。思い出せることから短く書く。

*女子サッカーがW杯で優勝

 日本時間の18日朝、女子サッカー日本代表がW杯で優勝した。W杯2連覇中のドイツ、強豪スウェーデンを破って進出した決勝で 世界ランク1位の米国をPK戦の末に下し、初優勝を果たした。

 「日本人として勇気をもらった」という感想を聞いた。ところで「日本人」とは制度を伴う「言葉」だ。「勇気をもらう」場合には同じ制度に含まれていることはそれほど大きな意味をもたないだろうから、きっと「日本人」という言葉でつながっていたからこそ、「勇気」が伝染したのだろう。

 「日本人」だけでなく、ひととひとをつなげる「言葉」がもっと増えたら、「勇気をもらう」機会も増えるのではないか。友人や家族や職場だけでなく、オフライン/オンラインの区別なく、多くの「言葉」でひとがつながるとき、極端な偏りを防ぎつつ、しかし多方面から刺激を受ける環境が実現するのではないか。多重帰属、そしてそれぞれに固有の様々な「つながりの名」。「日本人」だけでは少なすぎる。豊かな言葉の広がりを創造したい。

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