昨日の「演劇的ニュース」。
1. 各地で復興イベント
読売新聞:復興ムード高まれ
TRAVEL VISION:福島で復興イベント開催へ-来場が「何よりのチャリティ」
TBS NEWS:復興支援、高円寺阿波おどり開催
ほかにも復興イベント関連の情報はネットでいくらでも手に入る。
こうしたニュースをテレビで見て思ったのは、危機に際して「イベント」を立ち上げるのは圧倒的に行政なのだな、ということ。
ナチスとかいろんな経緯があって、知的と言われるような演劇では、「スペクタクル」が批判されてきた。でも「スペクタクル」を批判してきた演劇こそ、場合によっては「スペクタクル」を組織できなければいけないのではないか。なぜなら、結局は必要に応じて社会のなかで「スペクタクル」は生まれていくのだ。「スペクタクル」批判を踏まえた「良質なスペクタクル」を提供することができれば、それこそ歴史と社会と演劇の関係を踏まえた成果になるはずだ。「スペクタクル」がいくら批判してもなくならないものなら、それを良質なものに変えていくほうが生産的ではないか。
風評被害対策、自粛ムード打破、義援金集めに役立つような「スペクタクル」を、演劇や美術が行政から委託され、実際に行政が行うよりも効果をあげる社会。行政がつまらない「スペクタクル」をちょこちょこ仕掛ける社会よりも、それはずっとましなのではなかろうか。
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