昨日のニュースではないが、近いうちに取り上げたいと思っていたものを。
1. オバマ大統領、グラウンド・ゼロで献花
MSN産経ニュース AFPBB News CNN Japan ロイター
ハイナー・ミュラーによれば演劇とは「死者の召喚」と「悪魔払い」の機能を併せ持つ。折口信夫は演劇の機能を「鎮魂」と「反閇(へんばい)」と考察した。
殉職した消防士や犠牲者の魂を招き、「悪しきもの」を踏み固める今回の儀式は、まさに非常に古くからある意味で「演劇的」と呼べるだろう。
「日曜日の出来事は、『私たちが決して忘れないと言ったときは、必ずやり遂げる』というメッセージを発した」というオバマの言葉は強烈だ。わたしたちが「忘れない」と言ったときは、必ずやり遂げる。古代から存在する咒文のようだ。
オバマの演説や発言は、常に「現場」のひとびとへの敬意も感じさせる。911では消防士、ビンラディン殺害時は特殊部隊、他にもアフガニスタンやイラクの米兵など。日本の政治家との大きな違いがここにある。これは「政治的安定」にとって極めて重大なポイントである。
オバマがグラウンド・ゼロを訪れるのは09年1月の大統領就任後初めてだったという。演劇は無駄に上演されるべきではないことも、彼らはよくわかっている。
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